石鹸の替わりにぬか袋を使ったり、米のとぎ汁を化粧水に使っていたことはご存じですか?今では米ぬか石鹸や米ぬか化粧品が製品として出ていますが、米ぬかがお肌の健康に良いという日本古来の知恵が活かされた製品だと思います。また米糠には、ビタミンB1・B2、ビタミンE、ナイアシン、セラミド、ミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれていてお肌はもちろん身体に良いことも、ぬか漬けという食品を長い間食べてきた理由かもしれません。ぬか漬けでは水分の多い野菜から米ぬかに水分が移る換わりに米ぬかの水溶性の栄養が野菜に移動しているのです。
ぬか漬けにはさらに知恵が詰まっています。それは発酵という知恵です。ぬか漬けのぬか床には乳酸菌と酵母がいます。乳酸菌やその生産物質が身体に良いということは知られていますが、酵母とその酵素が米ぬかの栄養成分にどのような影響を与えているのかはまだよく研究されていませんでした。
現オリジン生化学研究所の前田浩明所長は、シイタケ菌糸体培養培地抽出物質(LEM)の研究をしていて、活性成分が米ぬかのヘミセルロースから出来ていることを見つけました。LEMの中には他に様々な有用な成分が含まれていますが、愛用者の方からがんが良くなったという話が寄せられていたので、免疫にかかわる成分を調べていたのです。当時、レンチナンというシイタケのβグルカンが原料の抗がん剤の研究で、βグルカンはそのまま食べても免疫力を高めないことが分かっていたので、別の成分を探してシイタケの酵素で食物繊維が細かく水溶性になったヘミセルロース誘導体に注目したそうです。今は酵母の酵素で米ぬかを分解したアラビノキシランができています。ぬか漬けの知恵と科学的研究が出会った食品だと思います。
もともと飼料や肥料を作っていたアミノアップ化学という会社が、シイタケ菌糸体培養培地抽出物質の農薬に植物成長ホルモン(サイトカイニン)も含まれているので、前田博士に協力を依頼したそうです。そこで植物に良いばかりか人の健康に良いものができるということでAHCCが開発されました。シイタケ菌糸体培養培地抽出物質はバガスを主体にした培地で作るので、時間がかかり品質の均質化にコツがいりますが、免疫に良い米ぬかアラビノキシラン誘導体を効率良く作り出すために、米ぬかの水溶液で担子菌(シイタケ)をタンク培養したものだということです。さらにAHCCから飲んでも効かないβグルカンを除いて、米ぬかアラビノキシラン誘導体を効率的に作り出すため、シイタケの酵素を米ぬか水溶液に入れて反応させたものがバイオブラン(レンチンプラス、MGN-3)です。前田博士が新しく開発した古代米の米ぬかアラビノキシラン誘導体は、酵母の酵素で発酵して効率的に米ぬかを分解しながらも免疫活性に大事な役割を持つアラビノキシランの特殊な構造を壊していないのが特徴です。